サルスベリ(百日紅、猿滑、紫薇、)は、ミソハギ科の落葉中高木。別名は、ヒャクジツコウ。和名サルスベリの語源は、木登りが上手なサルでも、滑り落ちるほど樹皮が滑らかという例えから名付けられています。花が咲く期間が長いことから、ヒャクジツコウ(百日紅)の別名もあり、漢名もまた百日紅です。
中国では、唐代長安の紫微(宮廷)に多く植えられたため、紫薇と呼ばれるが、比較的長い間紅色の花が咲いていることから、百日紅ともいう。江蘇省徐州市、湖北省襄陽市、四川省自貢市、台湾基隆市などで市花とされている。中国南部原産。世界の熱帯各地に分布しています。日本へは江戸時代以前に渡来したと言われています。
熱帯地域ではない日本などでは落葉樹です。樹皮は見るからに滑らかな表面をもち、全体に淡褐色で、所々がはげ落ちて白く、濃淡が混じった斑模様になります。特に幹の肥大成長に伴って、特に夏に古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の樹皮が表面に現れてきます。
葉は通常2対互生(コクサギ型葉序)、対生になることもある。葉身は倒卵状楕円形。春の芽吹きの時期はやや遅く、新葉は樹皮の色に似て赤味を帯びてきます。
花期は7 - 10月で、花は紅色または白色で、円錐花序になり、がくは筒状で6裂、花弁は6枚で縮れている。花は開花したその日で萎んでしまう一日花であるが、蕾が次々と開花するため、百日紅の別名どおり100日近く咲き続けます。果期は8 - 11月。果実は円い蒴果で、先が6つに割れて、翼がある種子を飛ばす。果実は種子を飛ばしたあとも遅くまで枝に残っています。
サルスベリの花言葉は「雄弁」「愛嬌」「不用意」