22.04.13
クマガイソウ(熊谷草)は、ラン科アツモリソウ属に分類される多年草の一種です。大きな花をつけ、扇型の葉が特徴です。
和名の由来は、アツモリソウともに、膨らんだ形の唇弁を昔の武士が背中に背負った母衣に見立て、源平合戦の熊谷直実(くまがい なおざね)と、一ノ谷の戦いで彼に討たれた平敦盛(たいら の あつもり)にあてたものです。
クマガイソウは、北海道南部から九州にかけて分布しています。低山の森林内、特に竹林、杉林などに生育し、大きな集団を作っています。草丈は40cmくらいまで、葉は対生するように二枚つき、それぞれ扇型の形をしています。花はその間から伸びた茎の先につき、横を向いています。花弁は5枚の細い楕円形で緑色を帯び、唇弁は10cmに大きく膨らんだ袋状で、白く、紫褐色の模様があります。
クマガイソウの花言葉は「みかけだおし」「気まぐれな美人」「闘志」